お疲れ様です!表情豊かなイラストレーター和泉りきょうです。
長女ひぃ5歳、次女まぁ1歳の二人の子どもが居ます。また、お恥ずかしながら、お仕事は年に数件ほどで、まだまだ実績は少ないです。
そんなしがないママイラストレーターの私ですが、2020年はクリエイターEXPOこと、クリエポに出展しました。2回目の出展です。
今回は、当日の様子をご紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
・実績が少ないけどクリエポに出展して大丈夫かと迷っている方
・乳幼児が居るけど、どうやってイベントを切り抜けたか実際の話を知りたい方
クリエポの準備については別の記事で纏めました。クリエポの準備は何をすればいいかな?という方は、こちらをご覧くださいね。
クリエポ前の子ども達は不安定気味に・・・
今年の開催は、紆余曲折あり、10月第三週となりました。
ありがたいことに、9月後半~10月いっぱいの大きな案件を頂いており、クリエポ前後はずっーっと仕事が詰まってました。
娘たちは、体調を崩すことなく、保育園へ行ってくれました。また、平日だけではお仕事時間が足りず、主人が休みの日は主人が面倒を看、主人も仕事の日曜日はばぁば(義母)に看に来て貰い、仕事をしていました。
しかし、子どもたちはなんとなく不安定な様子。
寝ている間にもなんか不安を感じるでちゅ(´;ω;`)ウッ…
夜中ぐずぐずしちゃうでちゅ・・・
(いつもは自分で出来る事だけど)
できない~!!ママやって~!!!
次女まぁ1歳は、夜中ぐずぐず。
長女ひぃ5歳も、ずっと甘えたそうにしていました。ばぁばの家に泊まりに行った際は、突然泣き出すなど、情緒不安定だったようです。
お仕事を詰め過ぎた感はありますよね・・・。(しかしこれ以上納期も延ばせない)
クリエポとこの大型案件が被ることは事前にわかっていたので、印刷物関係は本番の2週間前(10月の第一週)には入稿しました。なので、クリエポ直前は、クリエポ関係でバタバタすることは無く、大型案件のお仕事に集中出来ました。
前日準備
実質1日目の前日準備の日。
娘らは通常通り(8:30)保育園へ登園。帰りは、延長で19:00迎えです。
この日は行き帰り(片道約2時間)と、現地での準備1時間、計5時間程度なので、保育園利用で乗りきります。
ブースの設営
ブースは、上部の黄色いお名前プレートが付いているのと、机、椅子2脚がある状態で引き渡されます。
私は、布ポスター、傾斜棚(レンタル)、チラシスタンド(自分で用意)を用意しました。
運営からは、机の上は何も置かないように指示されますが、置かないなんて勿体ない!!
ということで、お構い無しにディスプレイしてます。
上記写真は、設営直後に撮影したので机が埋まっていますが、会期開始後は、閲覧用ポートフォリオを広げて置き、立ち止まった方にすぐページをめくって見せられるような配置に変更してます。
準備するものについては、別の記事で詳しく書いています。
一日目
弊ブースの様子
積極的にポートフォリオを手渡し配布しました。
この時の声掛けは、「子ども向け女性向けのイラスト描いてます」「表情豊かなキャラクターが得意です」と、意識して言いました。
「宜しくお願いします」や「宜しければどうぞ」などは意識して言わないようにしました。だってそんなの当たり前じゃないですか。受けとり手も知ってると思います。
それよりも、受けとり手が知らない、知りたい情報を声出しした方がいいと思いました。
また、台詞は2パターン用意すれば、立て続けに人が通った際や、通過に時間がかかったお客さんにも、沈黙の間をあけてしまうことがなくなります。
積極的に手渡しして100部弱捌けました。
名刺交換11名、商談9件でした。
この日のお客さまピックアップガチャ
「隣の方みたいにポスターを印刷した方がいいですよ」(上下に棒入れたもっと高級なやつにしろということかな?切りっぱなしの安物じゃ駄目かなぁ??)
「写真をメールか何かで送ってもらって似顔絵を描くサービスをしましょう」(お渡しした資料に似顔絵の項目ありますよ)
と長々とアドバイスをくださる優しいご年輩がいらっしゃいました。
そして隣のブース、隣隣のブースでも長々とお話されて行きました(笑)
興味を持ってくれた方には早口で説明する
(これでいいのかはわかりませんが)立ち止まってくれた方には、早口で説明しました。
何故早口なのかというと、お客さまの時間を無駄にしない為です。
お客さまは有限な時間を使い、自分の媒体で使うイラストを探している。このブースの人が”それ”なのか瞬時に見極めている、と思います。なので、瞬時に見極められるよう、ざっと説明しちゃおうということです。特に私の分野はイラストですので、耳から入る情報より、目に入る情報の方が正解です。なので、引き留めるアピールの為に喋る言葉ってそんなに重要ではないと思います。
冊子を渡した時の感想やポスターを見た方向、下げているお名刺から、コミカル可愛いデフォルメタッチか、柔らかい手描き感タッチかどちらを探しているのか判断(当てずっぽう)して、台詞と共に見本誌を差し出したり、机に広げた閲覧用ポートフォリオをペラペラめくります。
「最近はこういった児童書を描かせて頂きました」(コミカル可愛いデフォルメタッチの見本)
「最近は○○さんで雑誌のカットを描かせて頂きました」(柔らかい手描き感タッチの見本)
興味を持ってまだ話を聞いてくれるようなら、「こんなのもあります~」とどんどん立て続けに続けます。
気に入ってもらえると、その途中で、「こういうの良いね」「こんな感じを探してるんだけど」「○○に使うのを探してて」なんて反応を返してくれます。この段階まで来たら、早口はやめ、焦らずゆっくり普通にお話します。
反応がいまいち返ってこず、沈黙になりそうな時は、
「どういったイラストをお探しですか?」(2つ掲げているので、どちらに興味を持ってくれたか聞き出す為)と訊いて、お話を続けます。
違ったなと思われたら、その段階でお客さまの方から「ありがとう」などと言って立ち去りますので、失敗したあまり気にせず、喋りかけるようにしました。
子ども達の様子
この日は朝から次女氏が発熱しました
いつも通りげんきでちゅ~(*’ω’*)
(でもイベントごとの時には発熱するでちゅ!)
この日は朝から、次女1歳が37.5℃で発熱(予想的中)保育園は37.5℃以上だと預かってもらえません。長女氏だけ登園しました。(本来、父か母どちらかがお休みの時は預かってもらえません。下の子がお休みで家で看れるということは、上の子も預かって貰えないハズなのですが、前々からこの日は大きなイベントがある旨を伝えており、お願いして預かって貰う事が出来ました)
次女氏は、私と一緒に電車で都心まで移動。お台場で働く夜勤明けの夫と、大崎駅構内で待ち合わせをし、引き渡しました。
この流れは、夫のシフトが出た時から、事前に打ち合わせをしておりました。
発熱した場合の手はずは事前に打ち合わせ必須ですね。
とはいえ、この発熱がもっとぐったりと重病だった場合は、この作戦は使えませんね。夫が帰ってくるのを家で待つしかありません。
二日目
弊ブースの様子
一日目より人通りは多かったです。前日同様、積極的に手渡しをして100部以上捌けたと思います。
名刺交換15名、商談14件でした。
この日のお客さまピックアップガチャ
「幾らですか?」と訊かれ、
「1カット3000~3500円程頂戴出来ると嬉しいです」と答えると、
「えっ?!安くない?!安すぎですよ!もっと値段上げた方がいいですよ!!(*’▽’)(大声)」と言って去っていた女性がいらっしゃいました。
・・・え、相場のお値段じゃないの・・・??(わからん)
あれは・・・何だったんだ・・・(ひたすら戸惑う)
子ども達の様子
子ども達は、パパと過ごしました
この日から夫は連休をとってくれていました。
何事もなく過ごしたようです。
次女まぁの熱は下がったようです。
三日目
弊ブースの様子
3日間で1番人通りが多かったです。
積極的に手渡しをしていると、開始2時間程で50部捌けてしまいました。このままでは、無くなってしまい、興味を持って頂けた方へお渡しする冊子が無くなってしまうと思いましたので、昨年の古いポートフォリオを配布する事にしました。
それでも、夕方には冊子が無くなってしまいそうになったので、配布量は調整しました。
結果、約140部捌けました。
名刺交換10名、商談10件でした。
この日のお客さまピックアップガチャ
早口で説明をすると、熱心に聞いてくださりました。
しかし、こういうタッチを探してたんだというような具体的な反応が無いので、
「どんなものをお探しですか?」と訊くと、
「探してる?う~ん・・・(スマホで検索し出す)こういう子いませんかねぇ?」と、セーラーヴィーナスやキューティーハニーの画像を見せて頂けました。うん、残念ながらここには居ないぞ。
この方は非常に熱心に探していらっしゃるようで、会場を3~4週されていました。
子ども達の様子
この日も子ども達はパパと過ごしました・・・が・・・
この日も、夫はお休みをとってくれていました。
長女ひぃは、この月(10月)から、ほぼ週金曜日の午後はテーマパークダンス教室に通い始めました。
この日もダンス教室があったので、どうだった?と聞くと・・・
今日のダンス教室どうだった?
??
今日ダンス教室だったでしょ?行ったでしょ?
あ!行くの忘れた!!
ダンス教室か!!
行くの忘れたみたいです。
成果はあるのか?
今年の成果
三日間で、名刺交換36名、商談33件という成果でした。
とはいえ、この中には、逆営業1件、イラスト公募に応募してください1件も入ってますが・・・。
また商談は、「こんな仕事をお幾らでお願いできますか」というお話だけでなく、こんなの探してるんですという”お話を伺った感じ”も入ってます。
今回のクリエポで、実際にお仕事を頂けたかというと・・・
それはまだわかりません。
前回(2年前)の成果は・・・あったんです!
これは他の方も仰っているのですが、クリエポの成果はすぐ出ることもあれば数年後に出ることもあります。
2年前に出展した際に、数人の方とお話しする事が出来ました。その場では、何かあればご連絡します(`・ω・´)と言って頂けますが、そのあと実際に連絡を頂けたのは2件。
1件は、クリエポから1年後にお見積り依頼がありました。
もう1件は、クリエポから2年後にお仕事のご依頼を頂けました!!( ;∀;)
しかも当日お話した感じでは是非お仕事頂きたいと思うけれど駄目だろうな・・・↓と思ってた企業さまです。
どちらも、継続して商談をしていた訳ではなく、突然お話を頂きました。
・・・なんて書くと、クリエポに出るか出ないかだけで、お仕事頂けたように見えるのですが、実は、
クリエポでお話した方へは、年賀状、暑中見舞い、年に1回(目標)のポートフォリオ郵送という、郵送営業を継続して行っておりました。
クリエポ=仕事が貰える というより、”営業先を見つける”
実績も少なく、売れっ子を目指してまだまだ精進中のイラストレーターは、
クリエポでお仕事を頂けるかどうかというより、クリエポで営業先を見つけるという感じだと思います。そして、クリエポでお会いした企業さまへ継続して営業をするのが大事だと思います。
なので、クリエポに出たからと言って、すぐに成果は出ません。
勿論、きちんとアピール出来る方は、もっと成果が出ているようです。
(この記事はあくまで”実績の乏しいまだまだこれからのしがないイラストレーター”の例だと思って見てくださいね)
結局、出展した方がいいのか?
現在唯一無二のクリエイター商談イベントであるクリエイターEXPO。
結局のところ、実績が少ないまだまだ伸び代無限大のイラストレーターでも出た方がいいか?それとももっと売れてからにした方がいいのか?と問われれば、
予算が許すならば断然出た方が良いです
営業先を見つけられ、顔合わせまで出来るから
出展をオススメする理由として、1件1件企業さまへ電話を掛けて持ち込みをする手間を省けて営業先を見つけることが出来るからです。
駆け出しだろうと、実績が乏しかろうと、既に継続してお仕事を貰えていようと、フリーランスでお仕事をする限り、営業は必要な業務だと思います。ですので、実績が少なかろうと、許されるなら出展した方が良いと思います。
また、当然ながら、クリエポでの出会いがきっかけで、お仕事に繋がることもあります。(そうなったらラッキー♪程度に構えた方がノーダメージ(笑))
デメリットはマイナスの出展費用
デメリットは、出展にかかる費用。大勢の方が声を揃えて言う通り、出展費用自体が物凄く高値です。年々値上がりし、個人ではとても支払えない額になってきました。
クリエポにかかる費用をカバーできる程の見返り(売り上げ成果)があると思わない方が良いです。
勿論、きちんとアピールできれば売り上げをカバーすることは容易。周りを見ていると、クリエポから1週間で既に1件お仕事が来た方や、毎年出展費用はペイ出来てるよ!という方は沢山いらっしゃいます。
周りと自分を比較した時の鋼の精神は必須
また、周りは既に活躍しているイラストレーターさんがずらりと並んでいらっしゃいます。周りのブースでは、沢山のお客さんが興味を持ち、どんどん配布冊子は捌け、何人もの方が足を止め商談しています。
一方私のブースは・・・お世辞にも大好評とは言い難い。ぽつぽつと足を止めて頂けるくらいです。(それでも2年前よりは健闘しました)
自分と周りとの格差が物凄く明確になりますので、それを受け止める覚悟をした方がいいです。(私はわかっていたのでノーダメージ(`・ω・´))
今はまだあんまりお仕事貰えていないけれど、これからどんどんGETしたい!俺はまだまだこれからなんだぜ!という伸び代たっぷりなイラストレーターさんのク参考になれば幸いです!
私は、予算との兼ね合いで隔年ごとに出る予定ですので、次回は2022年出展予定です。